Spring Rate Change


ビルシュタイン山野スペックに交換してから約1年、およそ15,000kmほど走りました。
普段は街乗りがほとんどなのですがサーキットにも10回程度行き、それなりに走れることも確認しました。
特にミニサーキットではバランスもよくちょうどよい固さで、こういうステージには最も適しているようです。
ただ、Sタイヤを履いて高速サーキットを走ると少々レート不足を感じますし、街乗りは購入時から感じていたようにリアの跳ねが強く思われます。
そんな折、やっちんさんにエナペタル標準のリアスプリングを譲っていただき装着してみると、リアの跳ねが少なくなりかなり乗り心地がよくなりました。
そこで思い切って前後共スプリングレートの変更をしてみることにしました。

項目 山野スペック エナペタル 純正 変更値
Fスプリングレート 8k 8k 5k 9k
Fスプリングサイズ ID70/250mm ID70/270mm - ID70/250mm
ヘルパースプリング -
Rスプリングレート 6k 4k 2.7k 5k
Rスプリングサイズ ID75-90/250mm ID75-90/270mm - ID70-90/250mm
ヘルパースプリング -
前後比 75% 50% 54% 56%

問題はビルシュタインのリアスプリングで、ID75-90というあまり見かけないサイズになっています。
エナペタルのスプリングにはこのサイズが用意されているのですが、レートや自由長にあまり選択肢がありません。
このようにスプリングシートは73mmとなっています(メインスプリングとヘルパースプリングの間のスペーサーシートも73mmです)。


ID70-90のスプリングならTEINから発売されていますし、オークションでもよく見かけるので以前から何とか利用したい思っていました。
ビルシュタインもフロントはID70なのでフロント用のスペーサーシートを用いれば解決するのですが、単品で供給されていないようです。
いろいろ調べていると、TEIN製のスペーサーシートが単品で設定されており、これを利用してID70-90のスプリングを使用することにしました。


変更にあたっては、乗り心地に影響の少ないフロントを1kほどアップし(将来への布石?でもあります)、リアは山野スペック標準とエナペタル標準の間をとって5kとしました。
前後ともTEIN製のスプリングで、入手はオークションで合計約5,000円でした。

シート外径はTEINが68mm、ビルシュタインが73mmです。
かなり見難いですが、内径はTEINの方が1mm広くなっています。



左から、エナペタル、ビルシュタイン、TEINのスプリング。
ビルシュタインのスプリングは意外にも品質がいいようで、比べてみるとかなり軽量でした。


交換完了。カラーマッチングはかなりイマイチです(汗)。


こちらはフロントスプリング。


交換作業手順の補足と訂正

久しぶりに交換作業をしたので、1年前の補足と訂正です(あちらも修正しました)。

リア右です。


写真で片方だけボルトを外している後側のリンクは、両方とも外してやったほうが簡単です。
また左右共ジャッキアップしておくとスタビリンクの取り外し・取り付けが楽になります。

フロント左です。


アッパーマウントより先にダンパーフォークを外しておきます。
このダンパーフォークは後側ではなく前側に抜き取るようにする方が簡単です。
外したダンパーフォークは内側を清掃しておきましょう。

フロントのアッパーマウントです。


中央にあるショックのトップのナットですが、ショックAssyを取り外す時は緩めずに、取り付ける時はある程度締め付けておきます。
このナットを緩めておくとショックの全長が若干伸びてしまうために、ダンパーフォークの取り外しが難しくなる場合があります。

Impression

街乗りでの感想ですが、標準のF:8k/R:6kよりはリアの収束もよく、乗り心地も確実によくなっています。
予想通りフロントを1kレートアップした程度では問題ないようで、これなら10kでも大丈夫とさえ思われます。
たかが1kとはいえ、スプリングのメーカーが違うためか微妙にフィーリングが違うようです。
ビルシュタインの標準スプリングは比較的マイルドに思われました。

さて、肝心のサーキットですが...3/8のタカタ走行会でしっかりと試そうと思っています。