APEXi RSM REV/SPEED METER


リミッターカットのために買おうと思っていた、APEXiのREV・SPEEDメーターを装着しました。
CL7に限らず最近のホンダ車は、速度パルス数が細かくなったために従来の製品ではリミッターカットが出来ません。
対応する製品としてはこのRSMかHKSのSLDくらいしかないようですのでどちらにしようか考えていましたが、たまたまSABにて特価で売られていたのでこちらにしました。
実は限定商品のブラックボディ・白発光表示モデルが限定大特価だったので、限定物に弱い日本人の性といいますか(笑)、思わず買ってしまったというのがホントのところです(汗)。

このRSMは速度パルスとパルスアジャストという設定項目がありまして、付属の配線図と設定表にCL7が記載されていないためAPEXiにメールで問い合わせてみました。
すると・・・予想もしなかった答えが返ってきました。

弊社においてはっきりとした構造上の原因まではわかりませんが、現状車速信号を補
正してリミッター解除を行った場合、エンジンチェックランプ点灯などの不具合が報
告されているために、アコードユーロR/CL7につきましては対応から除外させていた
だいております。(インテグラtypeR/DC5につきましては不具合は発生しないことを
確認できております)
同じ形式のエンジンを搭載している場合においても使用されているECUが異なる場
合、エラーが発生する危険性がございます。
以上のような場合、誠に申し訳ございませんが弊社ではご責任をお持ちしかねる形と
なるために、対応車種から除外させていただいております。

ちょっとびっくりしてしまいましたが、これがメーカー側としての公式回答のようです。
しかしせっかく買ったものでもありますし、装着されている方も多数おられますので気にせず装着することにします。

本体・ハーネス・説明書、そしてサービスマニュアルです。
車種に固有の配線作業等を行うときは、配線図が欠かせません。

RSMはエンジン回転・速度表示等の機能があります。
よってECUから同様の信号を取り出さなければいけません。
速度信号は、図の31PカプラのNC(カウンタシャフト スピードセンサ・黒/青)端子から取り出しますが、リミッターカットを行う場合は一旦この線をRSMに入力し、RSMを経由した上でECUに戻すよう配線します。

回転信号は、もう1つの31PカプラのNEP(エンジン回転信号・白)端子から取り出します。こちらは分岐して取り出すだけでOKです。

ECUは助手席足元のパネルを外したところにあります。

パネルを外したところです。

まずは一番左のカプラーを取り外します。
ハーネスにはビニールテープが巻き付けてありますが、作業し易くするためにこれを剥がしておきます。
途中にあるハーネスクランプも外しておくとよいでしょう。

赤印の黒/青線が車速信号です。

これを切断します。

ギボシ端子を付けて、RSMを経由できるようにします。

次は一番右の31Pカプラーを外します。
赤印の白線がエンジン回転信号です。

色々な配線方法がありますが、私は圧着スリーブを使うのが好きなのでこのようにしました。

他にも電源とアースが必要になります。
説明書にはECUハーネスから取ると書いてありますが、ごちゃごちゃするのが嫌だったのでETCを装着したときと同じようにヒューズボックス付近から引きました。

配線は以上で完了なのですが、本体の取付場所が悩むところです。
候補としてはセンターコンソール上、ステアリングコラム、Aピラー下などがありますが、視認性を考えてセンターコンソール上につけることにしました。
なるべく配線を隠したいので、ダッシュボードの中を通すことにします。

CL7はここのパネルが別パーツになっていて取り外すことができます。
が、これはちょっと難しい作業かもしれません。
ハザードスイッチを押すと小さい穴が下に見えるのですが、ここにマイナスドライバーを差し込みながら、吹き出し口横にある穴にマイナスドライバーを入れて引っ張り出すようにします。
その後ハザードのカプラと日照センサーのカプラー、ハーネスのロックを外すとパネルがフリーになります。

傷つけないように慎重に外しました。
かなり固かったので、細いマイナスドライバーがくの字に曲がってしまいました。

RSMを取り付ける位置を決めて、パネルに8mmの穴を開けてリーマーで仕上げます。
失敗しても5000円で新品パネルが買えますから、お気軽に(汗)。

RSM本体から出ているカプラーはご覧の通り大きいので、開けた穴を通りません。
そこで写真のようにクリップを差し込んで、端子のロックを押しながら引っ張ってカプラーから外してやります。
後で順番がわからなくなりそうですが、相手側のカプラーと色を合わせてやれば迷うことはありません。

これで穴を通るようになりました。
ちなみにこのステーはBLITZ製で、メーカー違いなのですがこれしかなかったので買ってしまいました。
しかし首振り・角度調整もできて、なかなか便利です。

ECU付近の配線は完了なので、後処理をしておきます。
上で剥がしたビニールテープをハーネスに貼り直して元通りにし、ハーネスにテンションが掛かって断線しないようにタイラップなどで固定します。
特に走行中に速度信号が断線してしまうと、EPSが効かなくなりますので十分に注意が必要です。

上のパネルも元通りに装着し、グローブボックスを外したところでRSM側とECU側のカプラーを接続し、配線処理します。
配線処理のときは、
・グラグラのままにしない(異音の原因になったり擦れて切れたりします)
・引っ張り気味にして固定しない(断線の原因になります)
・固定位置を考慮する(グローブボックスなど可動部分に挟まないように)
などに注意してください。

外した部品を全て元通りにして、完成。
配線も隠れて、すっきり取付できました。

最初に行う設定ですが
・シリンダ=4
・速度パルス=160P
・パルスアジャスト=98%
にしました。
シリンダは当然4を設定し、速度パルスは160P以外だと滅茶苦茶な表示(800km/hとか)になりますので必然的に160Pとなります。
パルスアジャストは、テクトムCMX-100を速度表示にして比較しながら走行した結果、98%でほぼ一致しました。
よしぼうさんが装着されているので設定を参考にさせて頂きましたが、同じ結果になったので安心しました。

使用してみた感想ですが、夜間ということもありとても綺麗に見えました。
てらやんさんの話によると、昼間だと輝度が足りず見えにくいとのことでしたので、そのうちバイザーを追加してみようと思っています。
表示のレスポンスもよく、ピークホールド機能もありますので使い勝手もよさそうです。
リミッターカットも・・・うまく動作しました(汗)。

(追記)
その後APEXiより、設定値に関しての回答が来ました。
対応外にもかかわらず、親切に対応してもらえました。

弊社にて取り付け試験を行った際の配線方法は車速信号を車輌ECUのカウンターシャフトスピードセンサーに接続し、
車速パルス・・・160p
パルスアジャスト・・・・93
以上に設定しております。ご参考ください。
(車速表示がずれる場合はパルスアジャストを変更して実際の車速に近くなるよう調整してください)

表示上の問題なので、神経質になる必要はないみたいです。
その後、もう少し高い速度でテクトムと比較すると、94〜95あたりが一致しました。

メーカー APEXi
品名 RSM REV/SPEED METER
品番 405-X016
スペック エンジン回転・速度・電圧表示、リミッターカット等
購入先 SAB
装着日 2004.11.3