NGK IRIDIUM MAX Spark Plug


走行距離が8万キロに到達したことで、スパークプラグを交換しました。
K20Aは標準でイリジウムプラグとなっており長寿命ではあるのですが、約2万5千キロ走行のときにDENSOの長寿命イリジウムプラグに交換しており、2回目交換となります。
前回の交換から約5万5千キロ走行したことで(まだ使えそうではあるのですが)今度はNGKのイリジウムプラグに交換してみました。

通販(オークション)で購入。
4本セットの送料込みで約4千円でした。
品番はBKR7EIX-11PS。
最後の"S"がステンレス・ワッシャーを意味しています。

装着前にじっくりと観察してみます。
接地電極のカットはDENSOよりもいいように思えますが、接地電極の溶接部分はあまり綺麗とは言えません。

そこで接地電極のテーパー化と同時に、溶接のバリを軽く落としてみました。

適当に削ってみました。
接地電極にはプラチナが溶着してありますので、大胆にカットすることはできません。
中心電極に触れて削ってしまわないよう、テープなどでマスクしてから行います。
また、削ったあとはパーツクリーナー等で切粉を確実に洗い流しておきます。

交換手順はDENSOプラグへの交換のときに紹介しておりますので省略します。
せっかくですので、イグニッションコイルに黒く焦げたようなリークの跡がないか点検しておきます。
跡がなくても不良になることも多いらしいですが…。

DENSOプラグと並べて比較してみます。
電極はDENSOの0.4mmに対してNGKは0.6mmと太くなっています。
外したプラグは中心電極に若干の消耗が見られますが、まだ使えそうです。
それよりもターミナル部分が緩んでいたのがちょっと問題かもしれません。
以前増し締めしたことはあるのですが、今回外したあとでは指で簡単に回ってしまいました。

プラグのネジ部には、焼付防止剤を塗るか塗らないか意見が分かれるところです。
塗っておくと次回の取り外しが容易になる反面、オーバートルクになりがちなことから推奨していないメーカーもあるようです。
私は塗ったり塗らなかったりですが、今回は軽く塗っておきました。

本題から外れますが、K20Aにはイグニッションコイルの取付ボルトを利用したいわゆるアーシングキットがあります。
一見すると位置的に効果がありそうですが、イグニッションコイルと取付ボルトは絶縁されていますので単にヘッドカバーからアースを取っているに過ぎません。
しかもヘッドカバーはフローティング構造のためシリンダーヘッドと密着していませんから、あまり意味があるとは思えないのですが…?

さて、気になる違いですが…うーん、やはり微妙な差としかいいようがありませんでした。
心なしか緩加速のトルクが向上したような気もしますが、気のせいと言われればそうかもしれない、といった程度です。
しかしながらプラグも徐々に性能が低下していきますので、予防整備的な意味合いからすると安心ではあります。
同グレードのプラグに交換して明らかに違いがわかるようだと、それは「勿体無い(交換時期が遅すぎた)」状態だったとも言えます。
私のように交換が早すぎてもやはり「勿体無い」のですけれど(苦笑)。

ただ、点火系統でロスがある状況は本当に「勿体無い」と言えます。
トルクは落ちるし燃費も悪化、排ガスもクリーンでないとなると、少々過剰にでも投資しておく価値はあると思われます。

さて、以前にCL1 Tuning#1にも書いた記憶がありますが、NGK・DENSOともにイリジウムプラグには大きくわけて2種類あります。
一つはパワー重視の製品で、中心電極にイリジウム、接地電極はテーパーカットあるいはU溝カットがなされているものです。
NGKではIRIDIUM IX(高熱価型はIRI SERIES)、DENSOではIRIDIUM POWERという製品が該当します。
これらは性能重視な反面、耐久性についてはノーマルプラグ並みの約2万キロとされています。

そしてもう一つは耐久性も重視した製品で、中心電極はイリジウム、接地電極にはプラチナチップが溶着されているものです。
NGKではIRIDIUM MAX、DENSOではIRIDIUM TOUGHという製品が該当します。
これらはイリジウムのメリットと耐久性を備えた製品で約10万キロの寿命があるとされていますが、接地電極のテーパーカット等の加工はなされていません。

私のプラグ選びはコストパフォーマンスを重視して、いつも長寿命タイプを選んでいます(大きな差があるとは思えないことに加え、寿命約5倍の差は大きいですし…)。
しかしながら寿命と性能を何とか両立できないものか?というのは誰しも考えることで、検索してみるとプラグを加工している方も多く見受けられます。
私も前回のDENSOプラグの際にも加工していましたが、大きく強度を低下させない程度であれば問題はないようです。

もっともNGKの例ではOEMプラグという位置づけでテーパーカット&プラチナチップ溶着という製品が存在するようですが…。

一般的には上記のどちらかの製品が適当だと思いますが、チューニングエンジンでサーキット走行に特化するならば、DENSOのIRIDIUM RACINGというプラグがよさそうです。
これは斜め接地電極(しかもオールプラチナ)を採用した見るからに「レーシーな」プラグで、着火性能と熱強度に優れているようです。
私も非常に興味はあるのですが、街乗りがメインだとメリットを引き出すことはできないと思われ、今回も見送ってしまいました…。

メーカー NGK
品名 IRIDIUM MAX
品番 BKR7EIX-11PS
スペック -
購入先 通信販売(オークション)
装着日 2010.2.06