OZ Ultraleggera


装着から約半年たってからの掲載になりますが…ホイールを交換しました。

すでにブログには書いておりますが選んだのはOZ Ultraleggera、サイズは18インチ8J+48です。
上のサイトによるとこのサイズで重量は8.0kgと比較的軽量で、ホイール単体で持ったときも意外と軽いなという印象でした。

18インチ化するにあたり、サイズについてはいろいろと検討(わざわざオフセットスペーサーをこのためだけに買ってみたり)しましたが、このあたりが無難なようです(もちろん車高や個体差にも依存します)。
「ツライチ」に近づけるには、ホイールの幅を広くするかオフセットを小さくすることになりますが、オフセットはあまり小さくすると操縦性が変化します。
サスペンションのレバー比が変わるためスプリングレートが柔らかくなったのと同等の効果はありますが、スクラブ半径が変化するためステアリングが重くなったりブレーキング時に挙動が乱れやすいなどの影響が出ます。

スクラブ半径については検索してみると詳しい解説が得られますが、車両を正面から見たときの、タイヤ接地面におけるタイヤ中心線と仮想キングピン軸の差となります。
文章だけではややこしいですが…タイヤ中心線はすぐおわかりだと思いますのでよいとして、仮想キングピン軸はダブルウィッシュボーンの場合、アッパーアームとナックルを結合するジョイントと、ロアアームとナックルを結合するジョイントを結ぶ軸となります。
簡単に書けば、実際のタイヤの中心と操舵によって回転する軸の中心との距離の差、ということになります。
FF車の場合、タイヤ中心線よりもキングピン軸線が外になるネガティブ・スクラブを採用することが多いとされ(昔の教科書による知識ですが)、挙動が乱れたときにタイヤがインを向くようにして安定性を確保しています。

とは言え安定性は車高やアライメントにも依存するのでそう気にしすぎる必要はないのですが…。
ちなみにオフセットとホイール幅を変えたときの張り出し量は、
 (交換後のホイール幅−純正ホイール幅)×25.4mm÷2+(純正ホイールオフセット−交換後のホイールオフセット)
となります。
純正ホイールは7J+55ですから、8J+48に交換した場合
 (8−7)×25.4÷2+(55-48)
=12.7+7
=19.7mm
となり、約2cmほど外に出たことになります。

そんなわけでいきなり装着写真です。
このUltraleggera、注文時に車種を尋ねられ車種別にハブセントリックリングとホイールナットが付属します。
欧州車はホイールナットではなくホイールボルトになっている車も多く、そのためにハブセンターを重要視するのだと思われますが、国産ホイールとは違ったこだわりが感じられて興味深いところです。

今回のタイヤはやはりPOTENZA RE050。
一度装着すると気に入ってしまい、なかなか他には変えられません。
以前も書いていますが、超ハイグリップではありませんし、応答性が特別に鋭いわけでもありません。
しかし乗り心地はそこそこよいし静粛性もまずまず、応答性も過敏ではないかわりに高速道路では安定しており、雨天時でも安心して走れます。
突出したところがないのでタイヤの存在を強くアピールするところはありませんが、その分ハイレベルでバランスされたタイヤと言えます。
ネックは価格ですが、一度装着すれば3万キロ程度履くことになりますので…奮発してしまいました。
なお、サイズは一般的な225/40R18ではなく、215/45R18としています。

215/45R18にしたのは、外径を稼いでなるべくホイールアーチと曲率を揃えるためです。
他にも乗り心地確保もありますし、実は225との価格差も大きかったり…。
このクラスだとアテンザやレガシィなどに設定されています。

こちらは在りし日の17インチ(215/45R17)。
この状態から車高を下げると、前後方向のクリアランスが大きくタイヤが小さく見えるのが…。
クラウン・アスリートやBMWなど、他メーカーの車はきっちりしているのになぜホンダ車はこうなのでしょう?

フェンダーとのクリアランスはこのくらいで、キャンバーを起こしていますが干渉は大丈夫です。

心配されたフロントも大丈夫でした。

正直いうとOZのサイトでの写真よりも実物はシルバーが薄く、装着当初はミスマッチだったと思っていましたが見慣れると特に違和感を感じなくなりました。
しかしプレミアムホワイトパールは少々黄色っぽいので、どちらかというと青っぽいホワイトのほうがマッチするかも…。

しかし薄暗いところで見ると、これはこれでなかなかよいのです。

純正マフラーとなった今では、このくらいの車高でも車輪止めに干渉することはなく、気を使う必要がなくなっています。

さて、見た目はよい18インチですがいくら軽量とはいえ17インチと比べると確実に重くなります。
特に今回はタイヤを純正サイズの215/45R17(625mm)から215/45R18(651mm)へと、1インチ(=25.4mm)も大きくなっているため少なからず加速にも影響があります。
反面車高をあまり落とさずとも低く見えるため見た目はよいですし、車高の低さを気にすることが少ないため使い勝手はよくなります。

性能と見た目はトレードオフの関係にありますので、自分で考えながら選んでいくしかないのですが…。

タイヤ交換後に車高を調整し、しばらくしてアライメントを調整しました。
今回は調整式アームによりリアのキャンバー調整が可能になったため、基準値内に収まるようにしています。

メーカー OZ / BRIDGESTONE
品名 Ultraleggera / POTENZA RE050
品番 -
スペック 18inch-8J+48 / 215/45R18
購入先 タイヤ館
装着日 2008.3.20