タイミングベルト張り調整 (2002.6.24)


タイミングベルトに限らず、ベルトはゴム製なので必ず初期の伸びが見られます。
例えばパワステベルトを交換するときには、初期の伸びを見越して少し固めに張ったり、しばらく走行した後に張りを再調整したりします。
しかしタイミングベルトに関しては、交換時にテンショナーによって張りを調整された後はほとんど触られることがありません。
そこでシビックのタイミングベルト張り調整をしてみることにしました。

なお、ユーロRのH22Aはオートテンショナーなので不要ですし、最近のホンダエンジンは徐々にチェーン駆動になっていますので、この場合にはもちろん不要です。
また、ベルトが末期状態のときに行うとトドメを刺してしまう恐れがありますので、試されるときには自己責任にてお願いします。
一般的にはタイミングベルト交換後の10,000kmくらいで行えばよいと思われます。

まずはフロント左タイヤを外し、正面に見えるカバーを外します。


するとクランクプーリーが見えます。
このクランクプーリーの少し上にあるグロメットを外すと、ちょうどそこにテンショナーアジャストボルトがあります。


場所的に写真を撮るのが無理なので、下図を参照して下さい。
テンショナーはボルトにて固定されているのですが、このボルトを緩めると図の中のスプリングによって引っ張られ、ベルトに張りを与えます。タイミングベルト交換のときはもちろんこのようにするのですが、それをもう一度やってやろうというわけです。


赤丸のついたグロメットを外すと、ちょうどテンショナーアジャストボルトの頭があるわけです。


かなり場所が狭いのですが、まずはグロメットを外します。


そこへ14mmのソケット(ディープソケットがちょうどよいです)を差込み、ボルトを緩めます(180度以上緩めない)。


そしてクランクプーリーに17mmのソケットを差込み、左方向(反時計回り)に回します。
回していって、重くなったところで先ほどのテンショナーアジャストボルトを締め付けます。
サービスマニュアルによると、1番シリンダーの上死点を出した後、カムプーリー3山分回すと書いてありますが、無視しました。


その後は元通りにするだけです。
実はこの作業をするのは3回目なのですが、何回やっても外したグロメットをつけるのに一番時間が掛かりました。

地味な作業ですが、調子を保ちないならやっておいて損はないと思います。
この後に点火時期を調整しておけば、なおよいでしょう。