スロットルボディ清掃 (2002.5.18)
EACV/RACV清掃のページでもわかると思いますが、スロットルバルブ周辺はかなり汚れます。
簡易的にエンジンコンディショナーを使うだけでは直らない場合は、スロットルボディを取り外して清掃するとハンチングなどの症状が改善することもあります。
今回はシビックVTi(EG4)で行ってみましたが、同世代の車種(EACVとファーストアイドルバルブ付の車種)でも同じようにできるはずです。
事前にガスケット、Oリングを用意しておきます。
スロットルボディを取り外すためには、カプラーや水ホース、アクセルワイヤーなどを取り外さなければいけません。
とはいっても作業はとても簡単で、難しいところは特にありません。
画像の中心にあるのがMAPセンサーで、吸気管圧力を測定します。
ホンダ車はほとんどがDジェトロ式なので、エアフロセンサーはありません。その代わりに圧力を測定して吸入空気量を算出しています。
その奥にあるのがスロットルポジションセンサーです。トルクスネジで締まっていますが、動かすと面倒なので注意。
まずはこれら2つのセンサーのカプラーを外します。
次にMAPセンサーの横にキャニスターからのホースがありますので、これも外します。
アクセルワイヤーはステーのボルト2本を外して、下のように取り外します。
上の画像の下側にあるのが、ファーストアイドルバルブです。
これには水ホースが2本来ていますので、これらも外します。
あとはエアインテークホースを外して、スロットルボディのナット4個を外すだけです。
初めてでも30分あれば取り外せると思います。
取り外したスロットルボディです。
かなり汚れていますが...
裏面はもっと汚れていました。
とは言え、これでも前に一度同じ作業をやっていますので、スロットルバルブ以外は綺麗な方です。
拡大するとこのようになっています。
1はMAPセンサーへのポートです。
2はスロットルアジャストスクリューからのポートで、スクリューの締め具合によって流量が変わります。
3はEACVへのポートです。
4はファーストアイドルバルブへ行くポートです。
5はファーストアイドルバルブからの戻りのポートです。
これらにエンジンコンディショナーを吹いて、清掃してやります。
かなりこびりついていましたので、ウエスも使って拭き取ってやりました。
後でアイドリングも調整しますので、スロットルスクリューも取り外しておきましょう。
今回は少々ハンチング気味だったので、ファーストアイドルバルブも取り外しました。
エンジンコンディショナーを吹きかけると、すごい汚れが流れ出てきます。
というより固着していますね...
最後にブレーキクリーナーで汚れを流して完了です。
清掃後です。
完全ではありませんが、かなり綺麗になりました。
あとはOリングを交換してファーストアイドルバルブを取り付け、スロットルボディのガスケットも交換して元通りに組み付けます。
組み付けが終わったら、アイドリングを調整します。
EACV/RACV清掃のページに書いていますが、
1.EACVのカプラーを外してエンジン始動
2.エンジン回転数が500rpm以下くらいになるよう、スロットルスクリューで調整
3.エンジンを切って、バックアップヒューズ(7.5A)を外して30秒程度待ち、EACVカプラーを繋ぐ
という手順で行います。
難しそうに見えますが、実はさほどでもありません。
多走行車なら一度やってみるといいでしょう。